僕らの国の憲法の原文は英語です。
ということは翻訳の自由はあるんではないか。
誤訳は許されないけれど(たぶん誤訳しているだろうけれど)。
訳すということはテキストを読み、理解するためのいちばんの初手です。
ということで試みに、97条を僕なりの言葉に訳してみました。
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第97条 本源的な人間の権利、つまりこの憲法が日本の人々に保証する「基本的人権」とは、人類が長いあいだ自由になるために闘ってきて得た一房の「果実」なのだ。それはくり返し厳密な検証によって「永続性」が証明されてきたものだ、そしていまの世代から未来の世代へ、いついかなるときも侵されざるものとして確かに託されてゆくべきものなのだ。
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ここは憲法「第10章 最高法規(Supreme law)」のなかの1条です。
憲法のキモのキモでもあります。
ちなみに自民党の草案は「最高法規」の部分からこの「基本的人権」の概念をすべて削除しています。
ったく!
ちなみに原文はこれです。
article97:The fundamental human rights by this constitution guaranteed to the people of japan are fruits of the age-old struggle of man to be free; they have survived the many exacting tests for durability and are conferred upon this and future generations in trust, to be held for all time inviolate.
そして、現行の翻訳はこれです。
第97条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
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