2015年2月9日月曜日

沖縄のこと その3



まぶしい日差しの昼間。

2014年、沖縄訪問最終日だ。
親友の家族と空港で別れたあと、飛行機の時間まで那覇の街を歩いた。

三越が撤退し、ドン・キホーテが進出した国際通り。
喧騒はあいカワラずだ。
狭い車道を自動車が押し合い、外人、ナイチャーみんなしてヘロヘロ歩くまるで竹下通り。英語に中国語、ギャル言葉にヤンキー言葉にクラクションだ。

ボクはまっ先に栄町へ向かった。
今回の旅ですでに二度、夜の栄町を訪れていた。
一回は一人だった初日。二回目は親友の家族と沖縄料理の老舗「うりずん」へ。どちらのときも栄町の夜の奥へと探検したが、そこは煌々とした店々の明かりにドキドキするような活気ある沖縄タウンだった。

そして三たびめは、その昼の顔を訪ねてみたかったのだ。
3年前か5年前か「こぺんぎん食堂」ができたころ初めてその界隈を歩いたときはまだ栄町はすたれていたように思う。観光地化した牧志の公設市場とはちがい、地元の生活者のためだけの市場。そんな雰囲気はそのころからあったけど、別段栄えているようにも思えなかった。

しかし今回訪れた昼間の栄町は、夜ともまたちがった庶民の「市場(マチグヮー)」としてたしかに生き生きと復活していた。

これは僕の撮った栄町2014の映像


復活の詳細ついてはこんな映画もあるぜ


ひとつの商店街が復興するにはたくさんの微分上の要因がある。この那覇の市場の事例が全国的に敷衍できるとも思えないし、第一ヒトの気質が違う。
しかし結局はどの商店街にも云えることは、(きっと)そこにある「オリジナリティなるもの」を信じて疑わずにどこまで押し出せるかどうか。そしてその魅力を保証するように集まってくる若者たちの存在に応えられるかどうか。
若い世代がいない空間に未来はないのだろう。

そこに本当に、
「オリジナルなもの」があるのかないのかはどっちだっていいのだ。残るのは信念と、沖縄言葉でいう肝心(ちむぐくる)さ。

最後に昼の栄町の象徴のようなコーヒー店「ポトホト」での一杯を、





さあ、パレードが動きだす。
これはお祭りなのかもしれない・



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