2015年11月24日火曜日

叫び論的演技論 その1

演技とは叫びであり
また叫びでなければならず
それはつまり魂の叫びのその形だ

それはカタストロフを肯定する
それはシニフィエを肯定する
それはこころのなかの言葉にならぬ
言葉にできぬ空明を肯定するのだ

こころの表層の裂け目を肯定し
こころの深層の破れ目を肯定し
見えないこころの叫びが現実態となることを肯定するのだ

どうして叫ばずにいられよう
このいまのテロの時代に
テロを起こす側も
テロに脅かされる側も
そしてテロを起こすように圧力をかける側も

劣等感も恐怖も不安も
喜びも切なさも死も
すべての表現は叫びであり
叫びは届けられなければないことを

宛名のない手紙のように
まれに不確かだとしても

そこへ

0 件のコメント:

コメントを投稿